縄をないたい-6-!

こんにちは。

先日、長らく寝かせていたマメトラのテーラー(1960年式?)を久々に引っ張り出してきてエンジンをかけてみました。

ガソリンを入れて、チョークを引いてスターターロープを引いたらあっけなく始動・・・・
低速から高速までスムーズに回ってくれます。

これだから古いテーラーはたまりません!
まだ手をつけていない再生待ちのテーラーもたまってきたので、どんどん作業を進めていかねば・・・・

 

 

というわけで、縄ない機です。
縄ない機は今日も仕上げを目前にした細かい地味な作業が続きます・・・ 

 まずは縄の巻取りドラムです。
これはサビこそ浮いているものの、当時の塗装がしっかり残っています。

「栗原式 元祖 記念号 模型 」と誇らしげな商標も残っています!
「元祖」「記念号」「模型」とは何とも自信に満ち溢れた言葉で、メーカーのやる気が伝わってきますね!
今、製品にこのようなことを書く機械メーカーってほとんどないですよね~

 

栗原農具製作所が自信を持ってペイントした文字を消さないように、
真鍮ブラシで丁寧に浮きサビだけを落としていきます・・・・

そして、たんまりと油を塗りこんでおきましょう。
よく、「油を塗るとホコリが積って汚くなる」と言われますが、僕はそんなことは気にしてません。

ホコリが積ったら拭けばいいんです!
高価なコーティングはできないので、ひたすら手を動かして機械を愛でるのです。

 

毛羽が落ちるプレートは、サビサビでさすがに元の塗装を生かす状態ではなかったので、今度はグラインダーでサビを丁寧に落とします。

 

 

サビを落としたら、サビる前に塗装して・・・
組み付けて・・・・・

 

 

さー、いよいよ完成だ~
早速縄をなってみようか・・・・・って、部品一つ壊れてる~(>=<)

溶接しないと・・・・・

ああダメどぉ、こりゃ鋳物だ!普通の溶接棒じゃくっつかん!
どうしよ~(泣)

あっ、これはもう、あの工場に持って行って職人技を披露していただくしかない!

部品を一つ溶接補修したら、ついに完成です!
次回は、縄をなっている様子を報告できると思います。

-続く-

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縄をないたい-5-!

こんにちは!
寒くなってきましたね~

最近は学園祭が近くなって色々準備があったり、学校の授業の課題に追われたり(僕の本業・・・)とちょっと忙しいですが、夜な夜な作業場にこもって縄ない機を磨いています。

 

今回は、
フレームは既に塗装まで完成しているので、全バラしてある細かい部品をどんどん組み付けていきやす

 

といっても、そのまま組み付けるだけではなく、しっかり汚れを落としてから

フレームは塗装しましたが、製縄のメカ部分は塗装しません。
40年も50年も前の古い機械は、何でもかんでもピカピカに塗装し直せばいいってものではないと思います。

この機械に残っている塗装は半世紀もの間、労働にも風雨にも耐えて現在まで残った塗装です。そう簡単に剥がす気にはなれませんね。
できるだけ当時の塗装を残しつつも、サビが進行して腐っていくことがないようにしなければなりません。

そんなわけで、僕が使うのは「真鍮ブラシ!」

普通、塗装前のサビ落としは硬いワイヤーブラシをグラインダーにつけて「ビャー」とやりますが、元の塗装を生かしたい場合は真鍮ブラシを使っています。

真鍮ブラシで磨けば、浮サビは落ちても元の塗装は落ちません。

あとはひたすら油を染み込ませたボロ布で磨きこんで「キレイになーれ」
と念じるだけです

 

油をすりこめばサビないし、なんといっても、その「ギラギラネットリ感」がたまりません!

今回再生している縄ない機も、生かせる塗装はできるだけ生かして、あとはひたすら真鍮ブラシで磨きこみ、油を塗ってギラギラに仕上げることにしています。

真鍮ブラシで汚れを落としたら油を塗りこむ!

緑の塗装がテカってます!

 

 

こんなサビたねじは・・・・

ワイヤーでシャーっと削って・・・・

こんなキレイに!!

 

こんなサビサビのネジも早々に新品に交換したりはしません!

ワイヤーバフで一つ一つ丁寧に磨くと・・・・・

こんなにキレイになっちゃった!

でもこのままだとすぐにサビるので、油を塗ったくっておきます。

縄のガイド棒はサビを落したらピカールで磨きこんでおきました。

「the 地味な作業」・・・・・・・
でも、この作業が仕上がりを決めますね!

おっと、黙々と作業してたら我が家のウコッケイが遊びにきました~
我が家ではウコッケイを2羽飼っています^^
僕が庭で作業している時は放し飼い
時々作業場にも入ってきて、機械のネジをくわえたり落したりくわえたり落したりしています(笑)

 

で、またまたこんなサビサビのスプリング・・・・・

これまた根気よくワイヤーをかけて磨きます・・・・

足踏みペダルは木製!

虫食いでちょっと腐っていたので、最初は作り直す予定だったのですが、当時の塗装がしっかり残っていたので、「磨き」で仕上げることにしました。
スポンジヤスリで汚れを落したらしっかりと油を染みこませてテカらせておきます。

組み立て前に軸受けベアリングもグリスアップ!

磨いた部品、グリスアップした部品はどんどん組み付け!

 

組み付けも進んで、いよいよ完成も近くなってきました~

さて、果たして立派な縄がなえるでしょうか?

楽しみです。

 

-続く-

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縄をないたい-4-!

こんばんはー。

縄ない機の再生、今日はフレームに取り付ける木製の台座を製作しました。

まあ、ちょこっと木を加工するだけなんですけどね(^^)

ただ、僕は大工仕事が苦手(木を真っ直ぐ切れない)なので、神経使いました。

 

 

 

もともと縄ない機に付いていた木製の台座は、長年の年月を経てボロボロに腐りきってしまっていたので、まずは台座がはまる溝を現物から採寸

 

 

 採寸したら、新しい木材に寸法をケガキしていきます

ケガキが終わったら、線に沿って木材を切断。

コレが一番苦手です・・・・木を真っ直ぐ切るコツってなんなんでしょうかね?

僕が中学生の頃、我が家は大掛かりなリフォームをしたんですが、その時来ていた大工さんは、左手に木材を持って、右手でノコギリを持って、木を固定せず宙に浮かせたまま平気な顔をして切断していました。華麗な職人技にものすごく感動したのを覚えています。

 

木をケガキ通りに切るのは苦手ながらも、集中してなんとか切れました・・・・・

 

仮組みしてみたところ、なんとかピッタリ収まりそうです(安心)

 

次に、台座を固定するためのボルトを通す穴も開けましょう

ちなみに、この電動ドリルは鉄工所を営んでいた親戚のおじいさんが亡くなった時に、形見として譲り受けたものです。

もう30年も前の電動ドリルですが、さすがプロが使っていた道具だけあって、いまだにサビ取りから穴あけまで、フル稼働してくれています。

 

 

穴を開けたら、いよいよ仕上げです。

仕上げの悪さ?を隠蔽??すべく、ヤスリでしっかりバリをとっておきます。

 

気が済むまでバリを取ったら、最後に塗装しておきます。

塗装といっても、塗っているのは防腐剤です。

木材なので、腐りやすいです。ひとたび仕上げたからには、またすぐにボロボロになってしまっても困るので、防腐剤をしこたま染みこませておきます。

 

 

というわけで、台座完成~!!

 

苦手な木工作業が終わったので、次は小物磨きでもしましょう。

 

-続く-

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縄をないたい-3-!

お久しぶりです*

長かった大学の夏休みも遂に終わってしまい、最近は機械とはちょっと離れて本業?である勉強に勤しんでいます・・・・

さて、
以前このブログに「縄ない機」の再生日記をちょこっと書いたのを、みなさん覚えてますでしょうか?

不要になった「縄ない機」を譲り受け、再び縄をなうべく、意気込んで一気に全バラにしたわけですが・・・・


バラした瞬間、なぜか気持ちが別の機械へと移ってしまい、時が止まったかのように再生作業はストップ・・・汗
作業場の片隅にバラバラの縄ない機は放置されているのでした・・・・

友人が来るたびに、縄ない機のフレームを見て「これはテーブル?」→テーブルじゃないって・・・
なかには「イスと勘違いして腰掛ける人まで」・・・・・・

もー、このまま縄ない機のフレームだけを利用して「バーベキューコンロ」でも作ったほうが、みんなに喜ばれるんじゃないか?なんて考えたこともありましたが、それではイカン!

縄ない機を知らない平成生まれの友人たちの目の前で、軽やかに縄をなって見せてやりたい!

というわけで、再びやる気が湧いてきたので縄ない機の再生作業を再開しました。

 

まず、フレームは徹底的にサビを落として・・・

さび止め塗料をたっぷり塗りこみます

サビ止め塗料にも色々種類がありますが、僕は上塗りでラッカーを使うことが多いので(安いから・・)ラッカー塗料に反応しないさび止めを塗っています。

 

 

サビ対策をしっかりしたら上塗り~

上塗りはホームセンターで売ってる格安ラッカースプレーです><

それでも、キレイになりました!

フレームの塗装が終わったので、次からは部品をどんどん組み付けていきます。

 

ー続くー

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福島発動機合宿!

7月、石和温泉郷にてクラッシクカーフェスティバルが開催されました。
第一回目のクラッシクカーフェスティバルでしたが、県内外からたくさんのオールドカーが集まって、大変なにぎわいでした。

そのフェスティバルを見学に行った時のこと、
ピカピカに磨きこまれたオールドカーがズラーっと並んだ会場の隅で、何やら爆音を響かせている人がいました。

その人が回していたのは「石油発動機」

 

 

その昔、脱穀や水揚げの動力として使用されていたエンジンです。

僕は発動機を使って農作業をしている風景など見たことはないのですが、お年寄りからよく発動機の話を聞くため、ずっと前から興味がありました。

山梨県では、こういったイベントで発動機を回す人がほとんどいないので、とても新鮮です!

早速、発動機を回していたKさんに話しかけると、Kさんは福島県から1970年式のトラックに発動機を積んできたとのことでした。
Kさんとは発動機の話で意気投合!年齢なんて関係ありません!
「夏休みに福島まで遊びに来い!」と誘ってくれました。

 

 

と言うことで、先日、
福島に遊びに行ってきました!

実は、僕も発動機を持っているんですが・・・・・・
それはちっともかからない・・・・・・・
何度回してもかかりません。

なので、今回はその発動機の調子を診てもらうべく、福島まで僕の発動機を積んでいくことにしました。

 

旅の相棒はもちろんコイツ

 

 荷台には発動機と寝袋を積み込み、運転に疲れたら荷台で発動機と一緒に油まみれになって寝る計画です・・・・・・

 

ETC深夜割引を使うべく、深夜3時半に甲府の自宅を出発。

途中、PAで荷台に載せた発動機を見せびらかしたりしながら、高速を走って7時間。福島県に到着です!

ICまで迎えに来てくれたKさんも「軽トラに発動機積んできたのか!」と大笑い

早速kさんの作業場に案内してもらうと・・・

 

 

 

 

珍しい発動機がいっぱい!

発動機だけでなく、古~いトラクターも!

もう、我を忘れるほど、Kさんに「コレは何ですか?」「コレはどうやって直したんです?」と質問攻めにし、「発動機のイロハ」を教えていただきました。

 

Kさんが今取り組んでいるのはヤンマーの箱マグネトーの発動機です。

もう何十年も屋外に放置してあり、シリンダーがサビで固着したものを修理したそうです。

どの発動機も快調に回ります!素晴らしい!

 

 

せっかくなので、僕のぜんぜんかからない発動機も診てもらいました。

僕が何回始動を試みてもかかれなかった発動機・・・・・・

Kさんが回すと・・・・・・

「シューバン シューバン  バン   ダン   ダン ダン  ダンダンダンダッダッダッダッダ<」

何で回るんだ!!!!!????????

ゴットハンドによっていとも簡単に目覚めてしまいました・・・

それでも「キャブの調子がおかしいなぁ」とのこと。

 

その夜は福島の温泉宿に1泊し、Kさんとお酒を飲み、発動機アルバムを見ながら、ひたすら発動機の話をしました。

 

 

翌日は、Kさんは僕を福島県内の別の発動機趣味人の元へ連れて行ってくれました。
調子が悪い発動機のキャブを持って・・・・・

案内してもらった先は、機械の修理工場

圧雪車の整備などをされている方で、彼もまたスゴイ技術を持っていました

到着するや否や、あっという間に発動機のキャブを外して・・・・・・

バラしたキャブをチェックすると、すぐに故障箇所を発見。

「ガソリンの通路がサビで詰まっている」とのこと

鋳物の非分解型のキャブゆえ僕の手には負えません(>=<)

すると「直してあげるから置いていくといいよ。直ったら山梨に送ってあげるから。」

ああ、神だ~

というわけで、不調のキャブの修理を依頼し、Kさんにも別れを告げ、福島を後にしました。

 

僕は「趣味が合う仲間」がいなかったので、一人で細々と古い機械を楽しんでいたのですが、こうやって同じ趣味を持つ人たちと交流してみると、本当に楽しいですね。

古い機械の様々な修理方法や動かし方、部品の入手方法など、一人でやっていてはとても分からないようなことまで仲間から情報を得ることができます。

これからは、同じ趣味を持つ人との交流をもっと広げていければいいな~と思います。

 

カテゴリー: 発動機 | 3件のコメント